タイにもインドにも行ったことがない現役大学生が主観で選ぶandymori名曲ベスト10 前編
こんにちは。お元気ですか。私は元気になってきています。外出すればするほど身体が元気になっていくのを感じています。しかし現状まだ外出は控えた方がいい感じなので、必要最低限の外出で身体に安らぎを与えています。
andymoriというバンドはどうしても素敵です。前に何かしらの記事で書いたかどうか定かではありませんが、技術とかキモいコードとか、そういうところに囚われて偏った音楽ばかりに傾倒していた私の目を覚まさせてくれたバンドがandymoriなのです。「あ、これでいいんだ」と。
音楽はメロディ、歌詞は二の次的精神でいた私に良い歌詞の素晴らしさを教えてくれたのもandymoriでした。
洋楽ばかり聴いていた時期もありました(今でも好きです、普通に)が、やはり日本人に刺さるのはどうしても日本語の歌詞ですね。
そんな普通のandymoriファンが選ぶ名曲ベスト10です。ちなみにハマったのは全然2年前とかです。
今回はあまり語りすぎないようにします。キリがないので。
そしてあくまで主観の、自己満です。ブログというのはそういうものです。異論や反論は受け付けますが、共感はもっと受け付けます。
10.16(ファンファーレと熱狂収録)
素晴らしい曲です。andymoriの歌詞は素朴で内省的でありながら、そこから一歩踏み出て開けた場所にもいるような印象を受けるものが多い気がします。かといって独り善がりになっているわけでもなく、そこにフロントマン小山田壮平の人生がうまく表されているのですよね。センスというやつです。
「16」は日々の空虚を感じさせます。なんとなく、惰性で生きてるけど、それを省みて後悔しているわけでもない。まあずっとこんな感じなんだろうな、という心算が見えますね。余程アクティブな人でもない限り、誰しもが感じる気持ちなのではないでしょうか。
16のリズムで空を行く
昔の誰かに電話して
貰った花をまた枯らしながら
今度呑もうねと嘘をつくのさ
二番のサビで歌われるこの部分が大好きです。何度この嘘をついてきたことか。
9.teen's(宇宙の果てはこの目の前に収録)
タイトルからも分かる通り、10代のことを歌っています。それも青春なんかの爽やかさではなく、自分のちっぽけさに鬱屈としているような、何もできない自分が嫌になったときのような、そういうネガティブな気持ちを歌っています。
これは完全な偏見なので話半分で聞いて欲しいのですが、andymoriが好きで聴いている人は割と内向的というか、あまり目立つような青春時代を送ってこなかった人たちであるような気がします。というかこれはもう正解です。華やかな人は見たことがありません。周りのandymoriリスナーを見てそう感じ、去年行った小山田壮平のツアーで確信しました。もちろん私もです。スクールカースト上位の人を見て、自分とは違うな、感じていたような。そういう人たちの味方なのです。ほんとに。違かったら教えてください。
遠くへ行ったさっちゃんは
髪の毛を染めました
煙草などを覚えて
久しぶりって言いました
という歌詞が印象に残ります。いきなり人名が出てくることが多いandymoriです。これが実在する人物なのかそうでないのかは分かりませんが、なんとなく共感できませんか?変わった彼女と変われない自分。でも決して変わった人間に対して憧れを抱くことはありません。自分とは違かったんだな、と思うだけです。
8. オレンジトレイン(ファンファーレと熱狂収録)
公式によるものがなかったので動画はありません。
オレンジトレイン、夕焼けに輝く電車のことでしょうか。スローテンポな曲調から想像できるのは橙色の、地方の小さな駅。心象風景に近い原風景です。
曲の途中で歌とギターだけになる部分があるのですが、そこでのギターのサウンドが、コードをあえて動かさず高い位置で一定のリズムで弾いているため踏切を連想させるんですよね。意図的なものかは分かりませんが、恐るべき感性。
人身事故で君に会えない
乾いた空に響くアナウンス
サビのこのフレーズが好きです。オレンジトレイン。
7.ベンガルトラとウィスキー(アンディとロックとベンガルトラとウィスキー収録)
公式によるライブ映像が2つYouTubeにあったのですが、僕がandymoriにハマるきっかけとなった、武道館でのラストライブで1曲目に披露されたものを載せます。
この私的なランキングの中で唯一ポップな曲調ですね。かといって歌詞まで明るいわけでは決してありません。
安いウィスキーで全部
丸一日全部無駄にしてしまうようなそんな
life is party
life is showtime
なんてまた おどけた顔でいいたいわけじゃない
素敵すぎませんか?サビにこれでもかってくらい詰め込まれたこの歌詞、BPMが早いのでまるで生き急いでいるかのように聴こえますが、きっとただ自己を省みているだけです。
疾走感溢れる曲の中にある諦めに似た感情、二律背反であるようで見事に組み合わさり最高の曲に仕上がっています。誰もこの曲に文句をつけることができません。そういう曲だから。
6. トワイライトシティー(宇宙の果てはこの目の前に収録)
この曲も 動画がないので 載せません
わたし
andymoriのラストアルバムとなった「宇宙の果てはこの目の前に」の一曲目を飾る曲です。
掴みの一曲目、浮遊感あるコーラスから入り
トワイライト
ずっと何か思い出せそうな
そんな生き方だ
と歌います。歌い出しからいきなりなんとも言えない感情になります。
それにしてもandymoriは夕焼けとかトワイライトとか好きですね。聴く人に見事にその景色を思い起こさせるんだからもう脱帽です。
別に悲しくない
消えていくわけじゃない
流動するだけだ
という歌詞がとても刺さります。人やモノとの別れにも同じことが言えますね。それでも悲しくなってしまうのは人間の性なのでしょうか。
この曲を聴いて想像される色は、橙というよりは青みがかった紫ですね。そっちのトワイライトです。これから本当に暗くなる直前の、綺麗な空です。
後編へ続きます。