タイにもインドにも行ったことがない現役大学生が主観で選ぶandymori名曲ベスト10 後編
前回に続いております。
5. Life is Party(andymori収録)
絶妙にダッサイMVですね〜!!でもそれがいい!!
「ベンガルトラとウィスキー」にも出てきた「life is party」というフレーズがそのままタイトルになっています。
この「life is party」は小山田壮平の人生観と被るところがあるのでしょう。詰まるところ彼はほとんどの曲でこの「life is party」という考え、価値観を歌っているのです。
気楽に行こうぜ、みたいな。ダンスでもすべ、みたいな。その一方で暗いこともしょっちゅう歌うので、明暗のコントラストがより高くなっているような印象を受けます。
10年経ったら
おもちゃも漫画も捨ててしまうよ
Life is Party
気にしないでいいから
うーーーーん最高!トイストーリー3を思い出しますね。
楽園なんてないよ
楽園なんてあるわけない
友達も繰り返してる
Life is Party
うーーーーーーーーーん最高😭いつでもandymoriは私たちの味方です。
4.Weapons of mass destruction(革命収録)
動画はありません。
ゆったりとした曲でアルバムの中でもあまり目立たない印象ですが、特に強いメッセージが込められているように感じます。
andymoriに珍しい英文のタイトルは直訳すると「大量破壊兵器」ですね。一見戦争に対する歌のようですが、歌詞では直接的な言及は一切ありません。
東洋の紛争を歌っているのかも知れませんし、日常の些細な諍いや、或いは歌詞に出てくる「君」を大量破壊兵器に喩えているのかも知れません。難しいです。分かる人がいたら教えてください。
一人きり電車に揺られなんだかなって思って
映画のような我が世界を想えば
うまくいけばいいし
ダメなら悲劇のヒーローになるよ
居眠りしたり
ぼんやり車窓を眺めたりするよ
Cメロの歌詞です。その通り過ぎますね。誰だって自分が主人公の映画を生きているんです。どう捉えても良いんだな、と。
皆さんも電車に揺られながら、このようなことを考えた経験があるのではないでしょうか。ない人はこのようなブログを読まないタイプの人だと思うので皆あるはずです。電子メールでインターネット普及率のアンケートを取ったら利用率100%だったみたいな。
そういう日々の、ふとしたときに思って寂しくなってしまうような気持ちを歌っている素敵な曲です。
3. 君はダイヤモンドの輝き(光収録)
2本の安いリコーダー(決めつけ)から始まる曲です。このリコーダーの音が最初から最後まで聴こえるため、チープでありつつも淡く儚げな印象を受けます。
曲としてはあまり大きく動く部分もなくひたすら淡々としているのですが、それが逆にアクセントというか、落ち着いた気持ちで聴けるような仕掛けになっているのです。仕掛けって言うほどではないけど。切なくなります。
正直この曲が収録されているアルバムは全体で見たらあまり好きな方ではないのですが、間に挟まるこの曲はとても好きなのです。
穏やかな朝に 眠れない夜に
君のことを呼んでいるんだよ
ごめんね ありがとう
ごめんね ありがとう
素敵です。それにしてもこの曲は誰に対して、どういう心情で歌われているのでしょうか。小山田壮平の「愛してる」は異性対する愛情表現のみではありませんからね。
君はダイヤモンドの輝き
僕だけが愛した人
サビで繰り返されるこのフレーズ「僕だけが愛した人」というのが引っかかります。深いことを考えないなら単なるモテない人に対するラブソングですが、そんなはずはない、はずです。
まあ純粋なラブソングであると考えた方が手っ取り早いので私はそう思っています。愛する人がいて、また会うことはできるけど、なんだか先に進めない。だからこそ輝いて見える。的な。恋愛というのは難しいです。諦めに近い感情ですね。
2. スパイラル(宇宙の果てはこの目の前に収録)
はちゃめちゃに名曲です。恥ずかしながら私はこの曲のことをあまり知らず、サークルの先輩が好きと言っていたのを耳にして初めて聴きました。あまり目立たない曲ですが、大きく盛り上がるところやボーカルだけになるところ、小節に歌詞を詰め込むandymoriらしさ全開なところなどがありとても好きな曲です。
バレないように隠し持ってた
羽が指から落ちてった
クルクルと弧を描いて
スニーカーの上に落ちてった
と歌い出します。この「指から落ちてった。スニーカーの上に落ちてった。」のような、同じ言葉でまとめるフレーズが良いです。
あてのない旅
異国の街で一人きり迷子になったのならチャンス
誰でもない 誰でもない
自分だけのために歌うチャンス
2番サビの歌詞です。ここほんとに良い😭
一人ぼっちで誰も頼れる人がいないときこそ、自分と向き合う良い機会になり得るのでしょう。そのまんま捉えても良いです。
自分「だけ」のためのチャンスなんですよね。他は無視しましょう。
僕たちはそれでも明日を
夢見て眠るしかないんです
あの涙と この古傷と
風と共に舞いながら
僕たちは時間がない 時間がない
あの頃に戻りたいと言いながら
いつだってもう少し もう少し
君にいて欲しいだけ
良すぎる😭泣けてきます ここをアカペラで歌うセンスがすごい。鯔のつまり「泣くなよベイベー」ってことなんです。泣くなよベイベー
1.1984(ファンファーレと熱狂収録)
トランペットのファンファンがいい味だしてますね🎺
この曲は、もう、歴史に残る大名曲です。
誰がいつ聴いても百発百中でその人の原風景たるノスタルジックな景色を思い起こさせます。
私は割と本格的にバンドにハマると、そのバンドのマイナー目な曲ばかり好きになるタイプなのですが、この曲はApple Musicでandymoriのトップソングとして挙げられています。皆が良いと思っている曲を私も良いと思えていることが嬉しいです。
ファンファーレと熱狂
赤い太陽
5時のサイレン
6時の一番星
もうこれだけで全て伝わってしまいます。風景が見えます。公園でしょうか。夕焼け色に染まっていますね。そろそろ帰らないと親に叱られてしまいます。
こんなにシンプルなのに私の心の琴線に触れてくる曲は珍しいです。捻くれている私の、心の奥の柔らかいところに真っ直ぐ届いてしまいます。
この曲に関しては過去に記事にしているので、良かったらそっちも読んでみてください。ここではあまり多く語りません。
みたいな感じです。andymoriは、物事を複雑に考えすぎてしまうきらいのある私に、こんなんでいいんだよ、と投げやりな答えを示してくれたバンドです。「延々と」を「永遠と」と誤用してしまう人の多さに呆然としたりしていましたが、そんなことはどうでも良いのです。意味が伝わればいいじゃないか。間違ってたっていいじゃないか。そんな気持ちを持てるようになりました。ありがとうandymori
いややっぱ永遠とはキツイな