ブルーチーズ食べたいね

工作と音楽が趣味です

そうだね今日だけ odol|退屈

 こんにちは。最近いつも以上に音楽ばかり聴いています。外に出る機会が多いからというのもありますが、周りの景色に合う音楽を見つけるのが楽しくて、深夜にイヤホンで音楽を聴きながらふらりと近所を散歩したりすることが増えてきました。

 深夜に近所を歩くのにピッタリのバンドがいます。odolというバンドです。うちの近所限定でピッタリなのかも知れませんが、ほどほどに建物がある田舎すぎない場所なら大体ピッタリだと思います。三鷹とかいいんじゃないでしょうか。

 odol自体全く知らなかったのですが、大学のサークルで先輩がコピーしているのを聴いて、久々に邦楽で心にグサッと来たバンドです。odolの音楽は、当時大学1年生で、大学生活にも慣れボケ〜ッと生きていた私の目を覚ますには十分でした。

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 退屈という曲です。キーボードの綺麗な音色が鳴ると、間髪入れずほぼ同時に他の楽器も入ってきます。

 私はドラマーではないのでうまく説明できないのですが、イントロのドラムのフレーズ、めちゃくちゃオシャレです。ハイハットのオープンのタイミングが絶妙と言いますか、疾走感と同時に間を産み出すかなりハイセンスなフレーズだと思います。

 動画だと0:24のところから歪んだギターが鳴り出します。なかなかのディストーションサウンドでノイズのようにも聞こえますが、ドラムは小洒落てるわキーボードは綺麗だわベースは控えめにルート弾いてるわで中和されているのか、喧しく感じません。むしろ心地良いノイズみたいな感じです。その辺の調整も計算し尽くされているのでしょうか。恐ろしいですね。

 歌詞もまた良い意味でイマドキな、抽象的で奥行きを感じるタイプのものです。歌詞に出てくる「シャンボード」は靴のことなんですね。また一つ賢くなりました。

 Aメロ、Bメロ、サビと間奏を入れずに続けて歌い上げています。サビの歌の間に微かに聞こえるエコーが良い味を出しています。

 曲を通して、イントロのフレーズ以外ギターは2本ともひたすらに歪んでいますが、かき鳴らされるコードがまた綺麗で、他の楽器隊の演奏も相まって美しいアンサンブルとなっています。歪みのイカつい音をここまで綺麗に昇華するのはなかなか難しいことだと思います。これもまたハイセンスってやつですね。

 4分ほどの曲ですが、Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→間奏→サビ、という凝った構成でミニマムに展開されていくので短く感じます。間奏はどちらも長すぎず、コンパクトです。そのためか「シンプルに良い曲」という印象が強いですね。「うわ……」というエモさではなく「ああこれやこれ」という感じのエモさです。

 エモいという言葉で片付けたくはないのですが、odolはとにかくエモい曲が多いです。エモーショナルなバンドです。「エモい曲教えて」と聞かれたら、私はまずodolを勧めます。そして大抵odolはその人に高い評価を受け、私も感謝されます。一石三鳥くらいですね。