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Polyphia|New Levels New Devils レビュー前編

 ついにきましたね。f:id:hajioz:20181013012004j:image

 Polyphiaの3rdアルバム「New Levels New Devils」です。どうやら日本では10/24にリリースされるようで、海外のサイトで予約していた私はフラゲという形になりました。まぁ実際はyoutubeの公式チャンネルに全曲アップロードされているので、誰でも全曲フルで聴けるのですが。

1. Nasty feat. Jason Richardson 

 一曲目のイントロはツインギターのみで厳かに始まります。一曲目ということもあり、このアルバムを象徴するかのようなカッコよくもどこかおどろおどろしい(?)不気味な感じのサウンドが終始鳴っています。1:43あたりで一瞬止まったあとにブラッシングするの、ありそうでなかった、一周回ってオシャレみたいな感じで新しくて感動しました。ただ、2度目のフィーチャリングとなるJason Richardson、若干浮いてしまってます。Polyphiaがこのサウンドになって、このアルバムにもJason Richardsonが参加するということを知ってから心配していたのですが、やっぱり音が全然違くて違和感を感じますね。アウトロ(といっても結構長い間弾いてるけど)のソロを弾いているので、途中に入ってくる場合ほど違和感はありませんが、明らかに音が変わるのでちょっとびっくりしました。1回目のフィーチャリングであるAviatorでのソロがあまりにもフィットしていたというか、曲に馴染んでいたため、この曲はどこか不完全燃焼な感じがしてしまいます。といっても凄まじいテクニックであるのは間違いないし、曲としては非常に優れているので一曲目に相応しいものだと思います。

 

2. O.D.

 この曲は今年の8月頃にyoutubeにMVがアップされた曲で、聴いたときに「そうきたかー!!」と衝撃を受けさせられた曲です。具体的にどう「そうきたかー!!」と思ったのかと聞かれたらうまく答えられませんが、これより先に公開されていた10曲目のG.O.A.T. をよりソリッドにしたような曲で、いい意味で期待を裏切られたが故の「そうきたかー!!」です。まさに “ありそうでなかった” インストなんですよね。たまらんなあ。

 

3. Death Note feat. Ichika

 遂に日本人ギタリストとのコラボです。曲名がデスノートなのも日本人とのコラボだからなのでしょうか。今後もしまたデスノートが映画化やら何やらしたときに主題歌になってほしいですね。

 この曲はPolyphiaの曲でこれまで多かった「曲の一箇所でソロを弾かせる」タイプのフィーチャリング曲ではなく、ゲストに要所要所でサビ的なアプローチのソロを弾かせる曲となっています。確かに、Ichikaの弾く幻想的なギターフレーズを活かすにはソロ一発よりも散りばめた方がいい気がします。よく考えられているな、と思いました。が、割と印象薄いですねこの曲(笑)Ichikaとのコラボだったので過度に期待していたところはあるかもしれませんが、アルバムを通してみると弱めの曲になってしまっています。

 

4. Bad

 ハッキリ言ってしまうとこの曲も印象薄いです。このアルバムは全体的に似た雰囲気の曲が多いので、どこかに印象的な部分がないと弱くなりがちなのだと思います。私の好みなのかも知れませんが。いやでも好きですよ!

 

5. Drown feat. Mateus Asato

 

 ゆったりとしたテンポで進んでいく曲です。ハーモニクスが多用されているのが印象的です。ベースとギターのユニゾンも多いですね。

 この曲にゲストとして参加しているMateus Asato氏ですが、申し訳ないことに私は知りませんでした。しかし、この人、凄いです!ソロ前に静かになって「来るぞ……」感を出しているのはPolyphia側の力ですが、空間系のエフェクトが存分に用いられたソロは圧巻です。ハモリのフレーズも綺麗で、上手だなあと聴き惚れてしまいました。良い曲です。

 

 適当な感想みたいになってしまいましたが、後編へ続きます。

後編はこちらから