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Polyphia|New Levels New Devils レビュー後編

昨日の記事の続きです。youtubeのPolyphiaの公式チャンネルでアップされていたNLNDの動画が見れなくなりました。日本ではまだ未発売だからだと思われます。

 

6. Saucy

 リリース前からInstagram等で部分的に公開されていた曲です。「How to make a riff 2」としてTimのインスタに曲の一部が載っているのですが、Timがギターを弾いている(所謂弾いてみた風の)映像からいきなりベースが鳴り、アルバムのジャケットとともに曲が始まるというオシャレすぎる演出に大興奮しました。リフがカッコよくて楽しみにしていた曲でもあります。

 最近のPolyphiaに珍しい、Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビというシンプルな構成の曲ですね。サビといっていいのかは分からないけど、そういう場面でメインのリフが入ってきます。音が気持ちいいのは相変わらずですが、どの辺がSaucyなのでしょうか。全体的に小綺麗な感じで、優等生のようなイメージが浮かびました。

 ところどころ入ってくるベースのスラップが良いアクセントになっています。あと、詳しくは分からないのですが、変な音のシンバルがちょいちょい鳴ってます。このドラマーシンバル、特にハイハットの扱いがすごい上手だなと思います。アルバムの中でも特に好きな曲です。

 

 7. Yas feat. Mario Camarena and Erick Hansel

 

 9月24日にアルバムに先駆けてMVが公開された曲です。この曲に関しては過去の記事で語りまくってしまったのでほとんど言えることがありません。

 

 youtubeのMV、既に60万再生されていますね。あと弾いてみたも多いです。耳コピするの絶対大変だろうなあ。かくいう私もイントロだけコピーしましたが。でもCHONの2人のソロ部分は絶対しんどい…

 この曲がアルバムから3曲目に公開されたことで、それまでの2曲「G.O.A.T.」と「O.D.」で私の中で固まりつつあった「コワモテなアルバム」のイメージが良い意味で崩れました。大好きな曲です。

 どうやらCHON不在時のライブでは、彼らのソロのタイミングで急激に曲調が変わりそのまま終わるという演出がされているようですね。

 

8. So Strange feat. Cuco

 まさかのボーカル有りです。これまでボーカルオーディションなどのイベントを行いながらも、結局ボーカルのいる楽曲は一つも公開されることのなかったPolyphiaですが、遂にきましたね。ただそこまでガッツリボーカル曲ということはなく、Hook的な意味合いを持った部分部分で歌が入ってくるような形です。

 ボーカルには空間系のエフェクトがかかっていて、まるで楽器の一つとして扱っているかのような感じです。楽器陣も結構主張が激しいですが、ボーカルと楽器の間には変な距離もなく、うまくインストに歌を落とし込んでいますね。ボーカルなんぞいらんと思っていましたが、このような形であればたまにあってもいいですね。こっちの方が聴きやすいって人も多くいそうです。

 

9. Rich Kids feat. Yvette Young

 

 フワフワした独特のイントロから始まります。ボコーダーの音ですね。聴いていて「あ〜〜^ ^」となる聴き心地の良い音です。ゲストギタリストのYvette Youngは女性ギタリストということなのですが、CHONみたいなフレーズを弾きますねこの人。とても上手です。個人的にはG.O.A.T.よりこの曲の方が最後の曲っぽいなと思いました。

 

10. G.O.A.T.

 

 このアルバム最後の曲で、最初に公開された曲でもあります。5月末にデジタルシングルとしてリリースされました。f:id:hajioz:20181014110110j:imageシングルのジャケットです。怖い鹿がいますね。

 不穏なオルゴールの音から始まり、そのまま不穏な感じで進んでいきます。MVも教会で撮影されており、不気味なクリスチャン・ロックのような曲です。初めて聴いたときは「また音楽の方向変わった!」と思ってビックリしましたが、結果的にアルバムを通して聴くとそこまででもなく、前作をパワーアップさせたような感じでしたね。

 

 ここまで10曲全てを紹介してきましたが、アルバム全体の感想としては上でも述べたように、前作「THE MOST HATED」をパワーアップさせ、ポップさを減らし、全曲が統一感を持った洗練されたダークなアルバム、といった感じですかね。ソリッドな曲ばかりです。ギターの音作りは前作とほぼ変わっていませんが、ボコーダーや空間系エフェクトなどを用いて多種多様な音を生み出しています。歪みは少なめですね。

 また、以前よりクラップ等のSEが減りました。効果的に用いている曲もありますが、4人の楽器のみで勝負している印象の強いアルバムです。

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 「New Levels New Devils」というタイトルや「G.O.A.T.」のMV、アルバムジャケットのイバラで出来たエンジェルリングや羽根、目から流れる血の涙などから、キリストを強く意識したアルバムであることが分かります。このままクリスチャン・ロック、クリスチャン・メタル路線で行くのかは分かりませんが、今後も一ファンとして追っかけていこうと思います。

 SNS等を見る限り本人たちも自信満々ですが、実際かなりの名盤であると思います。11月のライブが楽しみです。

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ライブにはこれを着く予定です。Polyphiaの服は大量に持っているのですが、どれもオシャレなので普通に普段着として大学に着ていってます。バンドTであると気づかれたことはありません。友だちが欲しいです。